「シカゴ・メッド」シカゴ医療センター救急外来の日々を描く医療ドラマ　―おすすめ海外ドラマ

キーワードにピンと来たら、ぜひ見てみてくださいね！

「シカゴ・メッド」あらすじ・内容をざっくり

シカゴ医療センター(シカゴ･メッド)の救急外来(ED)が舞台のメディカルドラマ。
大小さまざまな症状・ケガなどの患者が訪れ混乱を極めるED。医師・ナースなどの病院職員、患者、患者家族、警察や救急隊員…
それぞれが悩みや葛藤を抱えながら命の現実と対峙する日々を描いています。

独断と偏見 ドラマレビュー

「シカゴ・メッド」はシカゴ・ファイア(消防)の3番目のスピンオフドラマ。(2番目は「シカゴPD(警察)」、メッドの後※ジャスティス(法廷)とスピンオフ作品があります。)※シカゴ・ジャスティスは残念ながらシーズン1で打ち切りです…。
他シカゴシリーズ作品と同じく、救急車で患者を運んでくるのがファイアの救急隊員だったり、事件に巻き込まれてケガをした患者の捜査にPDの警官がやってきたりと、同じ世界線で暮らしています。そもそもメッドのウィル・ハルステッド医師とPDのジェイ・ハルステッドは兄弟ですしね。
ファイアでいわゆる「仕事できない救急隊員」的扱いだった人が救急車で患者を運んできたりすると、「あんた、別の分署でちゃんと頑張ってるんだねぇ…！」と近所のオバチャン的気持ちにもなって内容とは全然違うところで感慨深かったりして。

シカゴシリーズの製作総指揮は「LAW & ORDER：性犯罪特捜班」等でおなじみのディック・ウルフ。
ディック・ウルフ作品は「LAW & ORDERシリーズ」「FBIシリーズ」など、私は好きな作品が多いです。

医療機関で働いた経験もあり医療ドラマは大好きで、だいたいチェックします。
医療そのものより医師同士の恋愛中心群像劇、的なドラマは個人的にはいまいち苦手なのですが、シカゴメッドはそういう恋愛・家族の問題・個人の葛藤などの個人的事情もしっかり見せつつ医療そのものもきちんとしていて面白いです。

シカゴ・メッドに限らずアメリカの病院系ドラマを見ると、日本の公的医療保険システムってありがたいなあ…と感じること多々。
このドラマでも病院の収入と支払い能力のない患者とのはざまで葛藤するというような場面が多くあり、日本に比べて支払い能力で受けられる医療に大きく大きく差があることを感じます。日本は最低限がある程度保証されているんだなと。

システムの違いと言えばシカゴ・メッドでは救急外来に精神科の先生も属していて、患者の精神症状を診ることはもちろん医師やナースの精神的フォローも行います。これ、「ニューアムステルダム」なんかを見てもそうなので、わりと一般的なのかな？
日本でももちろん精神科のある総合病院は多いし同じように積極的に介入する病院もあるとは思いますが、アメリカほどはまだあまり一般的ではないとは思います。

どんなジャンルのドラマを見ていても何かあるとすぐカウンセラーに繋がるし、日々至る所で断酒会などの依存症プログラムも開かれている。職場のルールでカウンセリングが義務付けられていることも多いようです。(ただ、誰もが積極的に受けるということでもなさそうですが…「気は乗らないけどルールだから受けないと」というような描写は多いです。)

そういう国による社会システムの違いを垣間見られるのも、海外ドラマの醍醐味ですね。

そういえば、自閉症の医師の物語「グッド・ドクター」が人気ですが、シカゴメッドにも自閉症の医師レイサム先生がいます。人との関係性など自分が苦手なことを自覚していて、名医で職位も高い医師ながら謙虚にものすごく努力します。そんなところも必見！

キャスト こぼれ話

誰が主人公なんだろう？と分からないくらい、医師もナースもそれぞれのキャラが立つシカゴ・メッド。

その中でもメインキャストの一人、医師のナタリー・マニング役のトーレイ・デヴィート。私にとってはこのドラマで初めましてだったと思ってたんだけど、以前に見た「Major Crimes 〜重大犯罪課」を改めて視聴していた時、Major Crimesにも出演していたことに気付きました。(警部補フリンの娘ニコル役)

その他、女性陣では、
・精神科医チャールズの娘の疫学者ロビン役のメキア・コックスはシカゴメッドの後「ザ・ルーキー」でナイラ・ハーパー刑事役
・同じく精神科医チャールズの元妻キャロライン役のポーラ・ニューサムはシカゴメッドよりもう少し後に「CSI：ベガス」で所長マックス役を
・産婦人科医ハンナ・アッシャー役のジェシー・シューラムは、ずっと昔のドラマ「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」でアリソンの若い頃の役してた！アリソン(演：パトリシア・アークエット)が若い頃こんな感じだったの…？とかなりタイプ違いに見えて、それがとても印象深くて奇跡的に覚えていました。

男性陣だと、
・Dr.イーサン・チョイを演じている日系の俳優さん(お父さんが日系アメリカ人なのだそうです)ブライアン・ティーも「BONES」を最近見返した時に日本人役で出演していて、おぉそうだったのか！となりました。
・脳外の医師エイブラムス役のブレナン・ブラウン、たまたま最近見たアメリカ第二代大統領ジョン・アダムズの反省をドラマ化した「ジョンアダムズ」に、マサチューセッツ代表の人の役でチラリ出てました。

古いドラマを見返した時、「あっ、この俳優さんだったんだ！」って思うことは多いです。今ではメインキャスト張ってる人がほんの端役だったり。
そういうことも海外ドラマを見続けていると楽しめるポイントですよね。

ちなみに看護師エイプリル役のヤヤ・ダコスタ、超絶美人さん！めちゃめちゃスタイル良い！と思ってたんですが、「アメリカズ・ネクスト・トップモデル」の出身(シーズン3準優勝)なんですね、知らなかった。
私が見たいくつかのシリーズよりずっと前のシーズンだから見てないけど、あの番組から女優さんになるという道もあるんですね。知らなかったなぁ。

どこで見られる？

私の視聴環境の「UｰNEXT」と「アマゾンプライム」で見られるか書いていますが、全シーズン配信ではない場合もあります。また、それらで見られない場合は調べてみた範囲で書いています。
終了している場合もありますので、詳細は各VODサイトにてお確かめください。
(Post：「今さら聞けない「海外ドラマを見る方法」」)

2025年2月現在(配信シーズン等、詳細は各VODサイトにてお確かめください)
・UｰNEXT…○
・アマゾンプライム…有料レンタル

シカゴシリーズ「ファイア」「PD」と違い、なぜか「メッド」だけ最新シーズンの配信はHuluらしく、スカパー！アクションチャンネルは後続となるようです。なぜ？
UｰNEXTも早く来い…！

ちなみにシカゴシリーズ4番目の「シカゴ・ジャスティス」もHuluで見られます。
シーズン1で打ち切りになりメンバーに馴染む暇もなく終わってしまったので、正直あまり印象に残っていない…続いたらもっと個性も出てきて良かったんだろうけどな。PDの刑事アントニオ(ファイアの救急隊ギャビーの兄)が検事局に転職して出ていたのも良かったんだけど。
法廷ものだけに、シリーズの他の作品と比べてアクション感が無く、どうしても同じディック・ウルフ作品の「Law＆Order」と比べられてしまったんだろうなあ。残念。

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